歯を削らないブリッジ ウェルデンツ
歯を削らないブリッジ ウェルデンツについて
歯を削らないブリッジ図1

歯を削らないブリッジ、ウェルデンツは、近年開発されたポリプロピレンを主成分とする全く新しい歯科材料を使用した治療です。

ウェルデンツは、通常の入れ歯に使われているプラスチック(レジン)に比べて、数倍の弾力性と強度があり、しかも水に浮くほど軽量です。

ですので、ウェルデンツはその特性によって、条件がそろえば取り外しでも、両隣の歯を削って作るブリッジと似たような噛み心地を得ることが可能です。

また、ウェルデンツは水分を吸収することがほとんどないため、変色や変形にも強く、臭いも付きません。

2分でわかる歯を削らないブリッジ治療ウェルデンツ動画
歯を削らないブリッジ ウェルデンツの特徴
歯を削らないブリッジ図2

通常の入れ歯に使われているプラスチック(レジン)の材料は、水分を吸収するため、変色、変形、臭いなどが問題で、材料的にも硬いため、歯茎に合わない場合も少なくありませんでした。

しかし、ウェルデンツの主成分のポリプロピレンは、様々な特徴によって、今までの入れ歯の問題点を解決し、取り外しでもブリッジと同じような噛み心地を実現することができるようになりました。

ポリプロピレン 歯を削らないブリッジウェルデンツポリプロピレン詳細

歯を削らないブリッジ ウェルデンツは弾力性が高い

歯を削らないブリッジ図3

通常の取り外しの入れ歯に使われているプラスチック(レジン)の材料は、硬く弾力性があまりありませんでしたので、噛んだ時にいかにも入れ歯で噛んでいる感覚を感じることも多々あり、また硬いため歯茎に合わない場合がありました。

しかし、ウェルデンツの主成分のポリプロピレンは、プラスチックに比べて数倍の弾力性があるため、噛んだ時に適度にたわみ、また歯茎へのあたりもやわらかいため、歯に近い感覚を得ることが出来るようになりました。

歯を削らないブリッジ ウェルデンツは強い
通常の入れ歯の材料は、硬いのですが曲げる力や衝撃には弱く、長く使うと経年変化や噛み合わせの力で入れ歯が割れることが多々ありました。しかしウェルデンツは、ポリプロピレンが強い噛み合わせの力や衝撃にも耐える曲げ強さがあるため、割れることが入れ歯よりも格段に少なくなりました。

歯を削らないブリッジ ウェルデンツはバネが白くて薄いので目立たない

歯を削らないブリッジ/白いバネ

通常の入れ歯は、歯に金属のバネを付けて固定していますので、見栄えも悪く、また、バネが頬や唇に感じて違和感が出るなど、様々な問題点がありました。

しかしウェルデンツは、薄くしても割れたり折れたりしないため、バネを薄くできるので、通常の入れ歯よりも違和感が少なくなりました。さらに色が白いため、金属のバネのように目立ちません。

歯を削らないブリッジ ウェルデンツは人工の歯茎がない

歯を削らないブリッジ/入れ歯の歯茎なし

通常の入れ歯は、バネによる歯との密着度が弱いため、噛んだ時の安定感を補う目的で人工の歯茎を付けていました。しかしウェルデンツは、バネによる歯との密着度が高いので、歯茎を付けなくても噛んだ時に安定させることが可能になりました。

歯を削らないブリッジ ウェルデンツは変形が少ない

歯を削らないブリッジ/変形しない

通常の入れ歯の材料は、水分を吸収する性質があるため、膨張と収縮を繰り返し、長い間に入れ歯が微妙に変形し、歯茎と合わなくなることが多々ありました。しかしウェルデンツは、水分をほとんど吸収しないため、変形しにくくなりました。

歯を削らないブリッジ ウェルデンツは軽い
ウェルデンツの主成分のポリプロピレンは、強くしなやかですが、プラスチックよりも軽いため、通常の入れ歯に比べると、水に浮くほど軽く、それによって違和感も軽減させることが可能になりました。

歯を削らないブリッジ ウェルデンツと通常のブリッジの比較
歯を削らないブリッジ図4 歯を削らないブリッジ図5

ウェルデンツはブリッジと比較してみても、様々な優れた特徴があります。

ウェルデンツは歯を削らない

歯を削らないブリッジ図6

言うまでもありませんが、ブリッジは歯が無い部分の両隣の歯を大きく削って、繋がった被せ物により作られていますので、場合によっては健康な歯を削ることも多々あります。

しかしウェルデンツは入れ歯のようにバネで固定するタイプですので、両隣の歯をほとんど削ることなく製作が可能です。

注:バネを掛ける歯の状態によって歯を削るなどの処置が必要になる場合もあります.

ウェルデンツはお手入れが楽

歯を削らないブリッジ図7

ご存じのように、ブリッジの歯が無い部分は、歯茎の上に嘘の歯が乗るような構造になっています。ただ、嘘の歯と歯茎の接する部分は歯ブラシが届きにくく、特殊な清掃器具を使わないかぎり、常に清潔に保つのは困難な場合が少なくありません。また、その部分に汚れが溜まってしまうと、口臭などの原因にもなります。

それに比べてウェルデンツは取り外しができるので、毎日歯ブラシなどでしっかり洗うことができるため、お手入れが楽で、嘘の歯の下も常に清潔に保つことが可能です。

ウェルデンツは歯が抜けた時の第四の選択肢になる

歯を削らないブリッジ図8

今まで歯を抜いた後の選択肢は大きく分けて、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類でした。しかし、入れ歯は違和感が大きい、ブリッジは歯を削らなければならない、インプラントはなんとなく怖いなど、それぞれ欠点があり、どれにするか迷う方も少なくありませんでした。

ウェルデンツは、上記の不安や問題点が解消できるため、歯を抜いた後の第四の選択肢になりえます。

ただしウェルデンツにはブリッジに比べて欠点もあります。

ウェルデンツは毎日外す必要がある
ウェルデンツは、基本的には入れ歯の一種ですので、毎日外して洗う必要があります。

ウェルデンツの色は4色のみ
ブリッジの場合、セラミックで作ると自分の歯と同じような複雑な色で作ることが可能です。しかしウェルデンツは、製作の工程の関係で、様々な色を混ぜることができませんので、基本的には歯の色に近い4色からの選択になります。

注:ウェルデンツには適応症がありますので、お口の状態や歯の状態によっては適応でない場合もあります。

歯を削らないブリッジ治療体験アプリ【歯を守り隊】(無料)
歯を削らないブリッジ治療アプリ

歯を削らないブリッジ治療は、ドクター天野が、歯を削りたくない、神経を抜きたくない患者さんのために制作したスマホとタブレット端末用の最新治療体験アプリ【歯を守り隊】で、無料で体験可能です。

【歯を守り隊】では、歯を削らないブリッジ治療以外にも、歯の寿命を延ばす様々な最新治療を、思わず手で触れたくなるような浮き上がる動画(AR動画)で体験できます。


ウェルデンツが動画でご覧いただけます(音声有り)
その他の歯を削らないブリッジの種類

ウェルデンツ以外にも、歯を削らないブリッジには、適応症に合わせて、いくつかの種類があります。

歯を削らない固定式ブリッジ ファイバー固定ブリッジ
ファイバー固定ブリッジ治療前

歯を削らないブリッジ、ファイバー固定ブリッジは、特種なファイバーテープを使用して、抜けた部分に人工の歯を作る全く新しいブリッジ治療です。


歯を削らないブリッジ治療後

歯を削らない取り外し式のブリッジ、ウェルデンツと違って、ファイバー固定ブリッジは固定式ですので、ウェルデンツよりも使い勝手が良いのが特徴です。


また、固定式のヒューマンブリッジは、ほんの少し歯を削りますが、ファイバー固定ブリッジは、両隣の歯に詰め物や被せ物が入っていない天然歯の状態なら、歯を全く削らないで製作が可能です。

ファイバー固定ブリッジ 歯を削らない固定ブリッジにリンク1

歯を削らない固定式ブリッジ ヒューマンブリッジ

ヒューマンブリッジは数年前に開発された新しいブリッジの治療法です。

ウェルデンツに比べると、ヒューマンブリッジは歯の表面をわずかに削って浅い溝やくぼみを作る必要がありますが、取り外さない固定式のブリッジを作ることが可能です。

歯にとって一番大切なエナメル質を残してブリッジを作ることが可能なため、歯へのダメージが少なく、将来的にブリッジの下が虫歯になるリスクも低くできます。

また、ブリッジは歯を削るので避けたいけれど、骨の量や全身疾患、手術が怖い、期間が掛かるなどの理由でインプラントが出来ない方、入れ歯の見栄えや噛み心地に満足できない方などにも応用可能です。

ヒューマンブリッジ 歯を削らないヒューマンブリッジ詳細

歯を削らない取り外せるブリッジ 3DRブリッジ
歯を削らないブリッジ3DR紹介

歯を削らない取り外せるブリッジ、3DRブリッジは、一般的なブリッジのように周りの歯を削ったり、インプラントのように顎の骨を削ることなく、しっかりとした噛みごたえを実現できる最新式のブリッジです。

歯を削らないブリッジ3DR模型

また、従来までの一般的な入れ歯と違い、人口の歯茎がないため、違和感もかなり少なくなり、口の中では周りの歯にしっかり固定されますので、食事中に動く事がなく、しっかりとした噛みごたえを実現できます。

3DRブリッジ 歯を削らない3DRブリッジ詳細

ブリッジの代わりになる入れ歯 シームレスデンチャー
歯を削らないブリッジ入れ歯奥歯

シームレスデンチャーは、歯茎に接する金属を機能的な特殊形状にすることによって、入れ歯の違和感を出来る限り少なくした全く新しい入れ歯です。

シームレスデンチャーのシームレスとは、ご存じの方も多いと思いますが、英語で『繋ぎ目が無い』という意味です。

歯を削らないブリッジ入れ歯前歯

シームレスデンチャーは、患者さん一人一人が持つ固有の歯や歯茎の形状に合わせて、金属を機能的な形状にすることにより、入れ歯と歯茎の繋ぎ目を出来る限り感じないようにして、違和感を最小限にした入れ歯です。

歯を削らないブリッジ入れ歯バネ

また、ウェルデンツやファイバー固定ブリッジ、ヒューマンブリッジ等が適応症でない症例の場合も、シームレスデンチャーで適応になる場合があり、さらに、見える部分のバネが透明なので、審美性の面でも優れています。

シームレスデンチャー 歯を削らないブリッジ入れ歯詳細

歯を削らないブリッジ ウェルデンツ治療例(65歳女性)
歯を削らないブリッジ治療前
入れ歯を外した状態

前歯を3本のブリッジにしていたのですが、そのブリッジが歯周病でだめになり、抜いて入れ歯を入れた方です。

通っていた歯科医院では、ブリッジやインプラントの提案もあったのですが、ブリッジは両脇の健康な歯を4本削って7本のブリッジになることや、インプラントはなんとなく怖かったこともあって、入れ歯を選びました。

歯を削らないブリッジ治療中
入れ歯を入れた状態
内側には大きな人工の歯茎が付いている

ところがそれから何回も入れ歯を作り直してみたのですが、入れ歯のバネの締め付けられる感覚や、入れ歯に付いている人工の歯茎による違和感で、夕方には入れていることに我慢が出来なくなり、毎日不快な思いをすることになってしまっていました。

また、入れ歯は4本の金属のバネで抑えているのですが、食べ物を食べると入れ歯が動き、前歯では全く物が食べられない状態でした。

そこで歯を削らないブリッジ ウェルデンツに変えてみることにしました。

歯を削らないブリッジ治療後
歯を削らないブリッジ ウェルデンツ

右の写真はウェルデンツを入れたところです。バネは両脇の2本のみになり、人工の歯茎もなくなりましたので、バネによる締め付けや歯茎の違和感もなくなり、一日中入れていても気にならなくなりました。

また、物を噛んでも動かないため、前歯でなんでも食べられるようになりました。

さらにバネが白く目立たないため、歯を見せて笑うこともできるようになり、友人との会食にも楽しく参加できるようにもなりました。

2012年11月29日放送のNHKテレビ「ゆうどきネットワーク」にて歯を削らないブリッジ、ウェルデンツが紹介されました。

費用と注意事項 歯を削らないブリッジウェルデンツ費用詳細

歯を削らない治療の患者さん日記 歯を削らないブリッジウェルデンツ評判

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