インプラントトラブル失敗の治療法/歯槽膿漏の歯科治療室

インプラントトラブル失敗の治療法

米国マーケット大学
歯科修士課程卒業
マスターオブサイエンス
米国補綴歯科学会認定医

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
歯槽膿漏の歯科治療室
 

インプラントトラブル(失敗)の治療例 (57歳男性)

インプラントトラブル(失敗)の治療前(全体)

 

インプラントトラブル失敗の治療全体

他の歯科医院で2年前に上顎の奥歯にインプラントを2本いれた方です。 半年前からずっとインプラントの周りが腫れて、いらっしゃいました。

レントゲン診査の結果、2本のインプラントの周りの骨が半分程度溶けて(吸収して)いるのがわかりました。

また、この方のインプラントの被せ物は、基本的にインプラントの被せ物では行ってはいけない天然の歯と繋いだ状態で被せ物が作られていました。

天然の歯とインプラントを繋いではいけない理由は、天然の歯とインプラントでは、骨に埋まっている状態が根本的に違うことが理由です。

骨の中にしっかり埋まっているように見える天然の歯は、実は歯根膜という細かい繊維で骨と繋がっています。それに対してインプラントは、骨に完全に固定(癒着)することによって、骨と繋がっています。歯根膜は繊維の集まりなので、噛んだ時に延び縮みして、歯がわからない程度に動いているのです。

歯と歯周組織の構造については、こちらをご覧ください。

骨の中で動く天然の歯と、動かないインプラントを繋いでしまった場合、天然の歯の動きがインプラントに伝わり、インプラントの周りの骨が溶けて(吸収して)しまうのです。

この方のインプラントの被せ物は周りの3本の天然の歯と繋いだ5本繋ぎの被せ物でした。

この場合、噛むたびに、インプラントを中心にして、5本繋ぎの被せ物がシーソーのように動き、インプラントの骨を溶かして(吸収して)しまった可能性が考えられました。

 

 

インプラントトラブル(失敗)の治療前(CT画像)

 

インプラントトラブル失敗の治療CT1

写真は、左側のインプラントのCTスキャン像です。

薄い骨(灰色の網状の像)の間にインプラントが埋め込まれているのがわかりますが、骨がある方向とインプラントの埋め込み方向が少しずれているのがわかります。

それにより、インプラントの左側には、骨がほとんどありません。

おそらくインプラント手術の際に、インプラントの埋め込み方向でなんらかの問題があった可能性が高いと考えられます。

 

 

インプラントトラブル(失敗)の治療前(CT画像)

 

インプラントトラブル失敗の治療CT2

この写真は、右側のインプラントのCTスキャン像です。

こちらのインプラントも、骨がある方向とインプラントの埋め込み方向が少しずれているのがわかります。

またインプラントの上の部分に骨が無くなっている部分があるのも確認できます。

この方の場合、インプラント除去をすると、骨を大きく失う可能性が高く、再度の部分的なインプラントは難しかったことと、患者さんが入れ歯を避けたいとの要望が強かったことから、短期間で噛めるインプラント治療で、お口を全体的に再治療をしました。

短期間で噛めるインプラント治療法についての詳細はこちらをご覧ください。

 

 
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